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アレルギー性接触皮膚炎の確定診断に欠かせないパッチテストほか

検査中の写真

パッチテスト(貼付試験)はアレルギー性接触皮膚炎の確定診断に欠かせない検査であり、多数の試料を一度に検索できるというメリットがあるため、、手軽に行われています。遅延型アレルギーによる薬疹の原因薬剤の特定にも有用ですが、内服試験ほど鋭敏ではありません。

一般には密閉法によって行い、貼付するのに汎用されているのはフィンチャンバーとパッチテスター「トリイ」です。通常は皮疹が軽快した後、背部や上腕内側の健常皮膚に48時間アレルゲンを貼付し、絆創膏による刺激反応が消えること(はがして15〜30分後)に判定を行います。

パッチテスト用アレルゲンは、市販されているトリイスタンダードシリーズが簡便ですが、薬疹の原因検索には被疑薬を10〜20%希釈した溶液や軟膏(基材は蒸留水や白色ワセリン、プラスチベースなど)、被検物質が植物である場合は薄切、またはすりつぶした後にアルコールやエーテル、アセトンなどで抽出したものを用います。

化粧品はそのままの状態で使用します。また揮発性の高い物質や、洗剤、パーマ液など刺激性が高いと考えられる接触原の検査を行う場合は、前腕屈側などに被検物質を直接塗布、または滴下するオープンテストを行うのが安全です。なお、反応が刺激性のものがアレルギー性のものかを識別するために、濃度希釈系列を作って比較したり、健常者にも貼付を行って陰性コントロールをとることも重要です。

パッチテストが一般に遅延型アレルギー反応を見るものであるのに対し、プリックテストとスクラッチテスト、皮内テストはいずれも即時型アレルギー反応を証明する方法であり、アトピー性皮膚炎の原因抗原(アレルゲン)の検索にも使用されます。

プリックテストとスクラッチテストは、いずれもアレルゲン液を前腕屈側や背部の皮膚に一滴落として、その皮膚表面に微細な傷をつけ、皮内にごく微量のアレルゲンが吸収されるようにして反応を見るものです。これに対して、一定量のアレルゲン液を直接皮内に注射して反応を見るのが皮内テストです。いずれも、傷自体に反応することがあるため、対照として生理食塩水を用いて、その反応と比較する必要があります。

これらの試験は、いずれも一度に多数のアレルゲンのスクリーニングが行えること、15〜20分後という比較的短時間で判定できること、感動も鋭敏でかつ安価であることなどの理由から、即時型アレルギー検査としてよく用いられますが、患者に与える苦痛やアナフィラキシー反応誘発の危険性の少なさから、皮内テストよりもプリックテスト、スクラッチテストのほうが好まれる傾向にあります。

薬疹の診断には、一般にパッチテストや薬剤リンパ球刺激試験(DLST)が用いられますが、結果が偽陰性になりやすいため、診断の確定には再投与を行わざるをえないこともあります。

最近では、重症型の薬疹(スティーブンス・ジョンソン症候群やTEN型、アナフィラキシー型薬疹など)では禁忌という考え方が定着していますが、それ以外の臨床型で、一般に広く使用される抗生物質や消炎鎮痛薬、また感冒薬など市販薬の成分が原因として疑われる場合は、再発の可能性が高く、また回を重ねるごとに重症型へ移行する危険もあるため、内服(再投与)試験は積極的に行うべきと考えられます。

 
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